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ストリート・ファイト映画ベストテン

1 「渡り鳥シリーズ」「流れ者シリーズ」等々

における全ての映画でのアキラvsジョーの殴り合いは我が青春のベストファイト。

2 「都会の空の用心棒」

アキラvsジェリー藤尾  アキラのジョーさん以外との殴り合いではこれがベスト。ジェリー藤尾がアイスピックを投げる殺し屋を演じ、「放課後の熱い祭り」のアイスピックの淳一の原形はジェリー藤尾だったのか?

3 「悪名」シリーズ

における勝新太郎vs田宮二郎のスーパー・ファイト。「悪名」シリーズは全ておもしろいが、田宮二郎が死んだあとリメイクした「悪名・縄張荒し」は大傑作。

4 「けんかえれじぃ」

喧嘩映画の不滅の金字塔。だが原作はもっとおもしろい。後半部分をぜひ映画にしてもらいたい。

5 「48時間」

N・ノルティvsE・マーフィの街中での殴り合いは、久しぶりにアキラvsジョーのファイトを思い出させてくれ泣けてきた。W・ヒルはその他にも文字通り「ストリート・ファイター」という傑作があるし、「ストリート・オブ・ファイアー」もなかなかの出来。そして公衆トイレでの格闘シーンが素晴らしい「ウォリアーズ」はストリート・ファイト映画の名作になる筈だったのにラストでナイフが一本飛ぶだけで終わり、とはガックリ。そこのところを5人対50人位の大乱闘にしてリメイクしてほしいもの。

6 「ワンダラーズ」

大傑作「ライト・スタッフ」以降のF.カウフマンは駄作の連発。しかしこの作品はまだまだ絶好調の頃の「アメリカン・グラフィテイ」風青春映画の傑作だ。ラストのグランド場での大乱闘も含めストリート・ファイトの数々は全てほろ苦い。

7 「007・サンダーボール作戦」

007シリーズは「ゴールド・フィンガー」の冒頭の殴り合いとラストのvsハロルド・坂田戦もいいし、「ロシアより愛をこめて」の狭い列車内でのvsロバート・ショーとの格闘は映画史に残る名場面だが、一押しはこの「サンダーボール作戦」におけるタイトル前の女装の男との大乱闘。文字で書けば「ドシュ!」といった感じのアカデミー音響効果賞をとった殴り合いの効果音もいい。

8 「太陽の下の十万ドル」

J.P.ベルモンドvsR.ヴァンチュラのラストの殴り合いは一発殴るたびにゆっくり間合をとって、ガンガン殴り合うのとひと味違うおもしろさで、間違いなく殴り合いベストテンにはいる好ファイト!

9 「赤い河」

西部劇といえばガンファイト、しかし殴り合いも欠かせない要素の一つ。ラストを締めくくるJ・ウェインvsM・クリフトとの素晴らしいぶつかり合いは積年のわだかまりが氷解するパターン通りの終わり方で文句なしの名作。

10 「勝利の戦場」

西部劇といえばJ.フォード映画の殴り合いは欠かせないところだが、ここではC.イーストウッドがフォードの騎兵隊映画ばりにダメ新兵たたき上げるこの映画に一票を。クライマックスの演習で憎々しい上官を泥水の中で叩きのめすところはその後の実戦シーンはもはや不要という位の壮快感!
次点 「スポイラース」/これも西部劇で、J・ウェインvsR・スコットの酒場での乱戦は「殴り合いの全ての手を使った」とウェインに言わしめた「殿堂入り」とも言うべき殴り合い映画のお手本。
 というわけで中にはストリート・ファイト映画とは呼べない作品もあるが、リー・リンチェイやB.リー等の格闘映画や「ロッキー」等のボクシング映画ははずしてベストテンを創ってみたけれど、こういうのは後になって、ああ!しまったあの作品を入れ損なった、という事が必ずあるのだけれど、昨今は昨日何を食ったか忘れしまう有様なので、思い出したらまたの機会に。

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