ダ−ティ・松本姦走史 1998年
MAC格闘史などなど
1998年1月×日 梱包も解かずほっといてあったMAC、大雪の日おかもと、藤井氏がセッティングをしに来てくれる。いろいろ教えてくれるがまだ何にも解らない。パソコンって何?状態。
1月×日 館淳一氏より冬コミに出したという小説の同人誌をいただく。気に入ってた作品なのに編集者にボツにされた作品とかを集めた睦月影郎編集、官能倶楽部のメンバーによるすごいボリュームの本でとても同人誌とは思えない。こんなおじさん達も同人誌を初めると、今まで肩身の狭かった当方も少しは気楽になれる。しかしコミケ・スタッフからすると扱いづらい人達が増えて大変かも。
1月×日 史上最悪のウィルスが渦まく香港へ、久保編集長、早見純の3人で殴り込み。タクシー乗り場はぼられないよう目的地までのおおよその値段が書いてあるが、日本から来た怪しい3人に運ちゃんびびって遥かに安い値段で運んでくれる。夜市で人気のキャラクター時計をチェックするとなぜか「ちびまる子」ウォッチが一番多い。あの笑い通じるのか?香港は2回目だが相変わらず濃い街。1日いただけでもう3日前からいる気分。食堂は鳥肉処分のため料理は豚肉にチェンジしてあったものの、ある店でどう見ても鳥肉としか見えないものが出てくる。ええい!死んでやる!と食ってしまうがどうにか現在まで無事。
1月×日 チョウ・ユンファのハリウッド進出第1弾「リプレイスメント・キラー」を封切っていたが見損ない、怪しい薬など捜したり、本屋、CDショップ、ジョン・ウーの未公開作品のビデオ捜し等々の末、夜は今回の目的の宝塚「宙組」初公演を観る。結構お客入ってる。
1月×日 汽車で広洲まで2〜3時間位かけて行ってみる。香港がウィルスとなってどんどん中国が香港化していってるのがよく解る。古い魅力的な町並みをどんどん壊して高層ビルがガンガン建っているし、堂々と下着の看板がでっかく立ててある。名所案内の際、お茶飲むところで一服する時はマンツーマンでみやげを買わされる。相当高い値段に設定してあるみたいで、出ようとするとガンと値段下げる。
2月×日 税金申告のため1年分の収支計算。数字見るだけの2日間は頭がふらふらしてくる。去年あんなに休みなくマンガ描きまくったのにさっぱり利益がないのはこれいかに?単行本の直しなど金にならない事やってるせいか。
2月×日 MACと格闘。いつも迷路に入り込みSTOP。1〜2時間無駄にする。買って2ヵ月、45万円のただの箱。
2月×日 やはりちゃんと本を読まなきゃとMACとそのフォトショップ用の入門書買ってくる。しかしこの手の本は眠くなる。
2月×日 おかもと君、キブアップ状態のダー松に指導に来てくれる。ちゃんとメモをとっているにもかかわらず、後で自分一人でやるとまるでダメ!
2月×日 仕事場の契約更新で池袋まで行き、肝心の契約書、印鑑等全部自宅に忘れてきてしまい取りに帰る。完全に脳が腐っています。香港行きの時もパスポート申請のため書類、写真全て揃えて手続きに行き、その場でまだ1年有効と気付き愕然!中島史雄氏も最近はお馬鹿やった時、ノートパソコンに「史ちゃんのボケ日記」を記入中との事。出版して売れるかな?
2月×日 八王子くんだりからその中島氏がMACの指導にやってきてくれる。クイックマスク等いろいろ教えてもらう。しかし毎度の事ながら自分ひとりでやると迷路に迷い込んで、うろうろしている内に2時間位消えてしまう。30代で草野球を始め、40才前に空手を始め、40代半ばで同人誌を再開、そして50才直前でパソコンにチャレンジ!毎度の事ながら今回も大苦戦。MAC、高い漬け物石と化すか? ちなみに中島氏は昨年半年間休筆し、MAC教室などに通い、講師としてあのMACなどとは無縁のような時代劇マンガの巨匠平田弘史氏などもきていたそうな。[実は大のメカおたくとの事]
3月×日 J・ウーの「フェィス・オフ」観る。ハリウッド進出第3作目にして本領発揮。でもハリウッド製のせいかラストはハッピーエンド。香港製なら「無くした過去は戻らない…」と死んでいくラストかも。
3月×日 崇拝する村祖俊一先生によるとデッサンは死ぬまでやらなければいけませんとの事で数年前までは仕事を始める前の30分〜1時間はウォ〜ミング・アップとしてデッサンに時間を裂いてきたがもう今更練習しても上手くならん、とここ数年は思い出した時位しかやってない。でもたまには絵の練習として上手い奴の絵をチェックして何か使える手はないか、と捜してみる。他の人の絵を見ると眼の光の入れ方、身体の影のつけ方、等々いろいろ勉強になる。勉強といえば最近は時々ペンをおっことしたりするので右腕が駄目になった時のために、TVで野球を観る時に左腕で絵を描く練習。しかし絵どころか文字すら上手く書けません。左手でも描けるようになったら右手が疲れたら左手にスイッチ、とスイッチマンガ家になれるけど、右脳と左脳の機能が違うので無駄な努力か?
月×日 KKベストセラーズの「SEXYコミック大全」用イラストの締切りも迫り、練習だけじゃなくとにかくMACで一枚描いてみないと…と今まで蓄えたわずかな知識を総動員して色付けを開始。10時間でだいたい完成。
4月×日 早く紙に印刷してみたい、と池袋までプリンター買いに行く。MACに接続してプリントアウト。おお!なかなかちゃんと印刷されるではないか、と感激!そのあと細かいところを直して又10時間、下絵の線画は5時間位で計25時間位、原稿料を時給に直すと800円となり、ウチのアシスタントの時給よりはるかに安い稼ぎ。後日佐川氏よりMACでもとを取った奴はいない、と言われ確かにこんなに時間かかるんじゃわりに合いません。
4月×日 時間制限して3時間でレヴォ用の絵描く。細かいところを気にせず急いでやると何と2時間で出来る。
月×日 「美蝶」シリーズを数年ぶりで2回描く。久しぶりに描くとその作品のリズムをすっかり忘れている。何だか違う作品描いてるみたいな気分。同時に今年中にこのシリーズの単行本を1冊出したいので「赤い闇篇」をメインに原稿の手直しをコツコツやっているけどまだ4分の1位まで。ストリップ劇場での大乱交をドカッと描き足したいところ。これんな事やると金にならないけど結構楽しい作業。中島史雄氏も古い作品をMAXシリーズの第3弾を準備中で、今回はド劇画時代の濃いヤツを集めるとの事で現在セーラー服とパンツを手直し中とか。
4月×日 清水としみつ氏のところで働く国原油田が来てMACをいろいろ教えてくれる。う〜む、実に勉強になった。忘れていた事いろいろ思い出す。だいたい1回聞いて、すぐ忘れ、2回目で「ん?以前何か聞いたような…」、3回目にしてやっと「そうか、そうやるのか」と理解する、といったパターンが多く、このだれきった脳には一度に沢山の情報量ははいってこない。人と話していても同じで、半分以上は聞いていても脳に入るまでに失速している。
5月×日 ペン入れの合間に久保書店MAXシリーズ「闇の淫虐師」用の表紙の色つけを始める。ちょっと1時間の予定がいつの間にか2時間以上ディスク・トップの前に座っている。気分転換にはいいけれど…。
月×日 おかもと夫妻にMACの指導をたっぷり受ける。今日は実に勉強になった。相変わらず聞いた情報の30%位しか頭に残っていないけど…。
5月×日 レヴォで近くのサンシャインへ。遠いところからおみやげ持参で来ていただくファンの方には感謝。隣のサークルでフルカラー33Pの同人誌を売っているので「それで利益でるの?」と聞くと「1000円で売れば大丈夫です」との事。いつかやってみたいけどまだこっちは幼稚園の1学期レベルだしな〜。終わってオークラの人と酒。某出版社では絶対聞けない編集と営業との熱いバトル。月×日 教えて貰ったフォトショップのフィルターを使って取り込んだ写真をいろいろ加工してみると実におもしろい。1日中いじっていたい気分、とうとうMAC中毒に。
5月×日 サン出版の近くでプランドーニ氏と佐川氏と酒。佐川氏の奥様ささやななえさんがネーム中はあっちの世界にはいっているので声がかけられないとか、萩尾望都さんも
6月×日 今回の同人誌の表紙の下絵やっと描く。これからMACで色つけ。以前はペン入れの合間にディスクトッフ゜の前に座って気分転換でいじっていたのに、最近はペン入れに机に戻るのが苦痛。ペン入れってこんなに大変だったの?よく26年もこんな事やってたものだ、呆れる。もう6月だというのに同人誌の原稿まるでやってない。
6月×日 「闇の淫虐師」の後書き、D.C.通信書き。ストリート映画ベストテン、剣劇映画ベストテンに続けて今回は…時間がないので断念。今後はウェスタン、活劇、ホラー映画ベストテンを予定。あと肝心のマンガ・ベストテンもいつか書きたい。その日の気分で順位が違うだろうけど不動の1位は「カムイ伝」[第1部]。原稿揃えると何と一本見つからず原稿の山をかきわけるが、きちんと整理してないので見つからず。急きょ代わりの作品をセレクトして郵便局へ行くがもう閉まってる。400枚の原稿かかえて帰りに買い物。重くてふらふら。
6月×日 「児童ポルノ禁止法案を考える」というシンポジウムの案内いただく。たまにはこういったのにも行ってみなきゃな〜と思いつつ、その当日もマンガ描いてる。純エロマンガ体の現在、半日潰れるのが惜しい。両腕が事故等ですっとんでマンガが描けなくなったら[片腕なら水木しげる先生のように可能]エロマンガを守り発展させるため貢献したい、しかし描ける内はエロマンガを描くのが我が使命なり!と思いつつ今日もMACいじってる時間の方が多い…。
6月×日 ワールドカップ始まる。内山亜紀氏やエル・ボンデージ[山口]氏ははやばやと送ってくれたのに肝心の自分の原稿がまだゼロ。表紙だけこつこつ塗っている。山口氏によると手塚先生のキャラを描いているといつも電気製品がクラッシュしたりしてポルターガイスト現象が起きるそうな。マンガの神様の怒りか。ダー松も今後「エースを狙え!」本を創りたいがこっちも神様になっているので大丈夫か?以前雑誌で描いた時はまだ先方も神になってなくて無事だったけど。ちなみに今度の「闇の淫虐師」のベスト版にその1本も収録。売れなかったら神の怒りという事で…。
6月×日 仕事進んでないのにMACでミニレイヤーを少しづつ創る。あとで今回の裏表紙の端っこに合成。今度の同人誌終わったらこういうのをいっぱい創ろう。
6月×日 「斬姦狂死郎」の13年越しの最終回の原稿渡す。いくらでも続けられるが、とりあえず一度終わらせておかないと、いつまでもレンタル・ビデオを返しに行かないで延滞料が溜まっていく気分。またいつか機会があれば別の学校を舞台にして…。単行本は来年、クライマックスを大幅に描き足して出す予定。
6月×日 同人誌は義務でもないし、いつでも創れる、ワールドカップは4年に1回しかないのだ!今号はお休みにしようか、との考えがちらちら漂ってくる…。今回も全試合を観ているが、1日4試合プラス野球3時間はさすがにへとへと…。
6月×日 いつもこの時期にはほとんど同人誌出来上がっている頃なのに今年はまだほんの数ページ。おまけに延々と表紙の色付けを続けている。一度出来た裏表紙も背景だけそっくり入れ替えたりして、そんな事してる場合か!表紙は実に素晴らしいのに中身はスカスカという同人誌界最大の謎が遂に解明される!い、いかん!ペン入れをしろ!ペン入れを!
6月×日 やっとのってきたのに一次予選で敗退のスペイン、優勝候補に押していたのに。初戦のパスミスが痛い。こっちもやっとのってきたのにタイムリミット近し!’94から復活の同人誌最大のピーンチ!もう2ヵ月近く外で遊んでない。
6月×日 日本順当に3連敗。初出場にしては大恥はかかなかったような…。しかしジャマイカ戦はひょっとしたら最初で最後の1勝のチャンスを逃した?
6月×日 「SEXYコミック大全」出来上がってくる。高取英の書く『ダーティ・松本激走ヒストリー』は「FUCK OFF!7」の『ダーテイ・松本25年史』を会話型にして書き移しただけ。KKベストさん、原稿料は当方へ。本自体はEL会員はエロマンガ購入の参考資料として一冊購入しておくべし。この本にもあるレディス・コミックは結構エグイ作品があるのに単行本がなかなか入手出来ないのが難点[基本的に出る点数が少ない]。渡辺やよい氏のマンガは上手い売り方を考えられる編集者がいればかなりいけると思うのだが…どこかの出版社からどかどか出して貰いたいもの。
6月×日 「コミック・ジャンキーズ」に児童ポルノ禁止法案について800字位でと、文章依頼を受ける。
6月×日 高取英からこの号の発禁20周年特集に文章書くとTELある。以前TELで依頼したら、「そんなのもう誰も知らないよ〜、たるいよ〜」とガッツのない返事だったのに「何枚でもいい!100枚でも書く!」とえらく燃えている?先の「SEXYコミック大全」で、かっての宿敵・亀和田武[現在の肩書きは作家との事だが、誰も読んだ人はいない。8CHのワイドショー・コメンテーターとしてよく顔を見かける]の名前を見て青き青春の炎がメラメラと燃え上がったのか?「じゃ、14枚位で、よろしく〜」と依頼。『ダーティ松本激走ヒストリー』の件もあるし、これをただで書かせてチャラにしよう。6月×日 パラグァイのキーパー、チラベルトTV画面に出てくるだけで濃い。空手の師匠寺内師範にそっくり。負けてもフランス戦は素晴らしい。他にルーマニアVSイングランド、ドイツVSユーゴ、コロンビアVSチュニジア等々おもしろい試合多し。
6月×日 それにしても引き分けPK戦が多すぎる。めいっぱい盛り上げといて、決着はジャンケンで決めてるようなもの。納得がいかない。
7月×日 催促もしないのに、高取英からもう原稿が送ってくるとは…。あの怠け者にしては奇跡に等しい。読んでみると、名前、用語等、一般人には理解不能と思われるので、このページはすっとばす事をお奨めしたい。高取英の20年分の溜まったうみを放出したような文章です。文章にしろマンガにしろ溜まったものを書いてすっきりさせるのは精神衛生上によろしいので希望者は短いコラムでも結構なので書いて送って下さい。おもしろかったものは掲載します。ただし無料。
7月×日 明日は選挙。マンガ家高信太郎が立候補している。そのうち小林よしのりや弘兼兼史も出そうだな。
7月×日 当落線上の候補者に一票入れて自民党の候補者を落とす、というのがここのところの選挙戦略なのだが、今回は珍しく上手くはまって2名落選に追い込む。選挙は誰かを当選させるためと言うより気に入らない奴を落とすため行くようなもの。それにしても大嫌いなこうもり女・福島瑞穂が政治家とは…嗚呼。
7月×日 何と以外に本命ブラジルを破ってフランスが優勝!本命がくるのもつまらないがフランス人がでかい顔するのも見たくない。イングランドVSアルゼンチン、ブラジルVSオランダ、イタリアVSフランス等々今回も大いに楽しんだワールドカップ、結局アジアは一勝のみか…。
7月×日 やっと「警視庁&検察庁取り調べ始末記」を書き上げる。マンガ程ではないにしろ文章も結構時間かかります。特に20年も前の事だと忘れていること多し。記憶違いの事があったら後日訂正を…。警察ネタは他にホノルル警察の取材に行った話とか、編集者が家族の前でワッパかけられ28日間オウム信者と同じ拘置所に泊められた話とかいろいろあるので又の機会に。今回はもう全く時間ない。
7月×日 マンガのペン入れ終わってもトーンの仕上げがドカンと残っている。あがった原稿見てるとここであと数ページ描き足せばドンとよくなると思いペンを持つが、右腕が「もう終わったよ〜、もういいんじゃないのォ〜…、たるいよ〜」と動いてくれない。
7月×日 小金井武蔵よりやっと原稿届く。あとは編集作業…。
7月×日 今回の同人誌は「闇の淫虐師」のD.C.通信でも書いたように、読者より講談社ノベルズにダー松作品のパクリあり、との手紙をいただき、よし講談社から100万円位ふんだくろうと読んでみると「禁断の性獣」とアイデアが同じ位で、脅すにはちょっと弱いか。「てめーの方こそセラムンを×××…」と逆ネジくらいそうなので断念。で今回の「真・堕天使たちの狂宴」にこのアイデアを久しぶりに復元。この手は後日もう一度「腐食の蠢き」でアレンジして使い今度が3回目。結構エグい!続きのアイデアがひらめく。この寄生生命体が地球上を征服するまでをジョージ・ロメロのゾンビ3部作のように描いてみたい。次回予定作の方が「堕天使たちの狂宴」に近いのが出来そう。この生命体『ETC』の解明も次回に詳しく。
というわけで「禁断の性獣」+「堕天使たちの狂宴」=「真・堕天使たちの狂宴」という作品がやっとこさ出来上がりました。ワールドカップ全試合を見て眠くて、疲れて、暑くて、たるくて、へとへとです。
◎8月
●夏コミはワールドカップの見過ぎで大ピンチ!おまけにいつもの印刷所が倒産してしまい、急遽別の印刷所を捜したものの、やたらと修正を入れさせられ不満たらたらでやっとこ完成。おまけに夏コミは猛暑ですっかりくたくたになり体力回復に時間かかる。
◎9月
●10年以上一度も休まず描き続けてきた『ホリディ・コミック』が潰れる。厳密には『クリーム』『桃クリーム』を別会社に取り上げられたミリオン出版が素人投稿写真誌にリニューアルして現在も刊行中。「斬姦狂死郎」を終わらせといてよかった。
●『レモン・ピープル』誌も休刊となり、これで5回以上描いた雑誌でまだ残っているのは『漫画ダイナマイト』位のもの。世間は山一証券が倒産して元社員にエールを送ったりするが、描いてる雑誌が50誌以上が沈没してもまだ生きてるマンガ家もいる[自慢にならない?]。エロマンガ家にもエールのひとつ位送れッつーの!
●今月はボンデージものを2本描く。ボンデージものはグラデーション・トーンを貼って消しゴムでぬめっと光らせる時が快感。同じSMでも縄よりこっちの方が性に合ってる。昔『トパーズ』というなかなか写真のいいボンデージ雑誌があったけれど、残念ながら数号で潰れてしまった。何でもボンデージ雑誌は金がかかるのでコスト・オーバーになるらしい。
●MACの色付けもレオタードを光らせる時が一番の喜びの瞬間!これは俺のための「おもちゃ」と言うべきか?すっかりはまってペン入れが苦痛になってきてちょっと30分位気分転換、のつもりが2時間以上MACの前に座っている。×0才間際でこんなにも熱中出来るものに出会えるとは感激!冬コミは無理だが’99の夏コミは30P位のフルカラー画集を出したいところ。タイトルは『堕天使画集』かな。
◎10月
●同人誌以外で初めて本格的に美少年もの[聖少女もの]を描く。これまであちこちに声をかけても誰も乗ってこなかったのに、やっと描かせていただきごっつぁんす!司書房の「ミストレス」なるマゾ雑誌[季刊]です。興味のある方は覗いてみて下さい。今は何だかこれだけ描いていたい気分。アイデアがぽこぽこ浮かぶ。次回は久しぶりに三角木馬に乗せてやろう。
●12月刊行予定の『ダーティ・松本スーパー・ベスト/絶頂伝説』の編集&描き下しの作業始める。これで昔の絶版の単行本を入手したいという声にやっと少しだけ答えられる。今回は表紙はもちろん装丁まで一人でやってのける予定。すっかり同人誌気分。
◎11月
●1月に香港に行ったメンバーからトルコ旅行に誘われるが、行きたいもののこの時期はちょっと厳しい!
●12月19日創刊予定の『コミック・ピアス』のため見開きのカラーイラスト描き。実に楽しい。来年はどこかで毎回フルカラー4頁で「G−taste」みたいなのを描いてみたい。マンガの方は今年中日の投手コーチだった宮田コーチはその昔「8時半の男」と呼ばれるリリーフピッチャーだったところからヒントを得て、「9[ナイン]ガール」という午後9時に最高の快感を与える変なマンガを思いつく。少年画報社で仕事するのは実に20年ぶり。
●インターネット、プロバイダーと契約。この同人誌が完成するまでにホーム・ページを創ってお知らせしたかったのだが、年の瀬も押し詰まり、12月20日までまるで時間がないので、来年になるかも…。エロマンガ単行本の新刊は永山薫氏のホームページ[http://www2.gol.com/users/mongoose]にどっさり載っているので覗いてみて下さい。ダー松の部屋もちらっとあります。
今回の同人誌はお休みにするつもりだったものの、’94からずっと続けてきて一度でも中断すると休み癖がつき、ズルズルと自然消滅してしまうといけないので、何とか継続すべく、ホラー同人誌を創ろうとして途中まで描いたままだった作品やページ数の関係ではずした作品等々を大幅にリミックスして、また美少年SM同人誌用に依頼した作品もほうり込み、ごった煮のまとまりのない出来ながら、雑誌の仕事と単行本編集の合間にどうにか完成!その名も『DIRTY COMIC』!実はD.C.プロジェクトの名前はここからきています。
さあいよいよ1999年だ!
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