猫ミニ・コラム集

ノロが来た日
S君よりのキャット・レポート 2003.10.14

あれは1992年の生暖かい春の頃で、ちょうど桜が咲いていたと思います。
その日、自分が帰宅したのは夕闇も落ちた頃です。玄関のドアを開けたとき、
薄暗い足元を白い影が動くのを感じてぎくりとしました。
なんと、開きかけたドアの隙間から、さも日常の振る舞いのように、
「猫」が室内に入り込んでいくではありませんか。
いつものように帰宅しましたという格好で。
それがあの猫との出会いでした。

もともと、自分は猫好きなどではなかったので、
追い返すのが当然だったのでしょうが、なんとなく、
気まぐれに部屋に入れてみようと思いました。
その頃TVタックルか何か情報系の番組で、
「内緒でアパートで猫を飼う人たち」という特集を観たこともあって、猫と数日過ご
すのも面白そうだと考えたのかもしれません。
見れば、人を怖がる様子はなく、以前飼い猫だったとおぼしき甘えのしぐさもするやつでした。
でっぷりとした体格でゆっくりハムを食べる姿には、
なかなか可愛らしいものがあり、良い猫の部類に入るのかなと思ったものです。
ふと、ダーサンが以前、「猫を飼っても良いかな」というようなことを
言っていた記憶が頭をよぎりました。
じゃあ、こいつを斡旋してみようか、、、?
こうして我らの猫コネクションが始まったのですね。

では差し当たり、健康診断してからダーサンに話を持ちかけてみようと思い、
翌日、猫を動物病院に連れて行きました。
猫の腹が膨れているように見える(肥満っぽくもあった)ことも気がかりだったので。
レントゲンを撮り、触診した医者曰く、「便秘です」との診断。猫用の下剤を処方されました。
ああ、そういうこともあるのか、便秘なんかで済んで良かったと思ったのは、、、甘かったのです。

その翌朝は悲惨でした。
目覚めて上半身だけを起きあがらせると、掛け布団の真ん中、
ちょうど股間の上あたりに茶色い巨大な物体Xがとぐろを巻いて
いるのです。その傍らで猫もとぐろを巻いて寝ています。
物体Xをじーっと凝視した2秒後、すべてを悟りました。掛け布団をばっとめくると、
股間付近を通り越し、敷布団までべっちょ
りと猫の尿が染み込んでいるではありませんか。
ため息もつかず、即効で布団を巻いて、ごみ置き場に捨てました。
わかったことは二つ。
下剤の効果はてきめんで、猫の恩返しは辛らつだということ。
しかし、そのときでさえ、もっとも肝心な猫の「症状」には、自分も藪医者も気付いておらず、、、。

そして後日、便秘を解消し、問題ないと思われた猫
(まさか6匹を宿しているとは誰も知らぬまま)を
ダーサンに引き渡したというわけです。

以上、ダーサンが忘れてしまっていた「ノロが来た日」をS君より報告して貰いました

かくして生まれた子猫の中の一匹……

それが「お嬢」
その後の母猫
「ノロ」と子猫たちの物語は
また別の機会に……


野良猫「クロ」物語 03・6

何年か前……
地蔵通りの中ほど……
セブンイレブンの店頭で毎日食事を
貰っていた猫がいた。毛は野良故ばさばさで
お世辞にもつやつやしてなかったが
全身黒で勝手に「クロ」と心で呼ぶことに……

時々お店のゴミ箱の上で寝転がり
巣鴨地蔵に来た初めてのご老人たちからも「おとなしい猫だね〜……」と
なでなでされてあげて少しも嫌がらない
きわめて温厚な猫「クロ」
裏通りの駐車場などで日向ぼっこしてる姿を時々目撃……
ふむふむ……このあたりが縄張りか……

ある時、よたよたと鋪道と車道の合間を歩く姿を
目撃……なんか元気ないけど大丈夫かいな……とすれ違う……
……がこれが「クロ」を観た最後の姿……
セブンイレブンの前から猫食器も無くなり
姿も見せなくなり……
死んだかのな……?

……そして何年かあと……
裏通りを歩いていたらある家の前に
「クロ」らしき猫が首輪をつけられ飼われてるのを発見!?
似てる!……「クロ」かなぁ……??
そうだったらここの人に気に入られて
ここで暮らしてるのかも?と
ちとホッとする

それから数年
今もその家で生きていたらいいけどね……

6/17/火
昨夜寝る前にお嬢のトイレの砂を全部取り替えようとしたら
いつも買い置きしてるトイレ用の砂が無い?!なぜ?WHY??
寝てても気になり起床am7時半と早起き!
しかしまだ店が開いてる時刻じゃない
とりあえず仕事場で買い置きのお好み焼きでも
レンジでチンと朝食

am10時まで仕事して砂買いに雨の中商店街を歩く
いつものお店、火曜は確か休みだったような……?もしそうなら
どこで売ってるかのぉ……などと考えながら歩く
やはり休み……
しかたなく巣鴨商店街をてこてこ歩く

大戸屋でとりあえず昼飯
西友で猫砂発見
重いのをふぅふぅ言いながら傘をさして雨の中歩く
歩く
また歩く……
重い!

やっと自宅に帰還
汗びっしょりになってトイレの砂を
全部取り替えて……
さぁどうぞ……と反応見ても
お嬢全く無反応……
さぞや喜ぶかと思いきや……
全く「飼い主の苦労、猫知らず」とは
よく言ったものだ……
←言わない
あ〜〜、疲れた……
もう脱力で2時間ほどまた寝る
ぐったり……

●猫で苦しい季節そろそろTV観ながらねっころがってると
猫が腹の上に乗っかってくる寒い季節になってきました
去年は死にかけて軽くなったお嬢も
もりもり肉が付いてきてかなり重い!
乗られる方としてはちと苦しいぞ
マンガ家・岩館マリコ氏も疲れてベッドで
横になってると何か息苦しい……
目を覚ますと飼い猫10匹が上に乗っていた……とか……
02・10/26記

●猫の睡眠/お〜、よく寝とるな〜と寝顔をそっと見ると必ずぱっちり目を開ける。
やはり野生の習性が残ってるみたいで、いつ襲われても対処出来るようにこいつ等は熟睡は
しないみたいだ。人間もその昔はきっとこんな感じだったのかも。
次第に野生が薄れ安眠をむさぼるようになってしまったんだな、きっと。



●猫の不思議/夜、空に向かって悲し気に「うんにゃ〜〜〜〜〜…」と
鳴くのはなぜ?「おかぁさ〜〜ん!」か、「猫の集会にでたいよ〜〜〜!」
なのか人間にはわからない。

●猫の疑問/ベランダからジ〜〜〜ッと下界をながめ…、
いったい何を思う?解釈は「外はこわそうだな〜」
「まだ人間に立ち向かうのは早いかな」「まだ猫仲間から蜂起の合図はないな…」
「世界はまだ終わらないな…」等々…。

●猫との勝負/しょっちゅう人の顔をジ〜〜ッと見てるので睨み返し、
そのまま「にらめっこ」にはいった事が今まで何度かある…。
長くて1分位で「お嬢」は目をそらす。我全勝なり。


●当世猫事情/犬は飼い主に遊んでくれとじゃれつき、
猫は自分の事はほっといてちょうだいって感じだったものだが、
近年は飼い主に甘える姿が目立ち、すっかり犬化してるという話。
飼い主が可愛がりすぎるのが原因という説が…。

●猫の一番恐い顔/あくびしてる時はまさに口が耳まで裂けて化け猫顔。
ぱっくり開いた口に指を差し込んでやりたくなる。
実際時々やってみるが「何すんだニャ〜!」と不快そう。

●最近知った猫の事/猫は有酸素運動が出来ないので、
太っても運動ではでぶ猫は直らない。ダイエットは食事療法のみ。
たまには気分転換で外に出してやろうと思ってもそれは逆効果で、
出すとストレスが溜るそうな。おまけに猫エイズが流行ってるらしい。

●猫の怪我/マンガ家のSさんが家に帰ると猫が血だらけ!
飼い主がいない間に机の上にのって遊んでるうちにカッターで怪我したらしい。
マンガ家は猫が机の上にのらないようにしつけるべし。